【凱旋門賞】「日本馬が勝つのを願っていますが…」3頭出しで挑む親日家グラファール師
2025年10月05日 14:55
今年の凱旋門賞に3頭出しで挑む地元フランスのフランシス・グラファール調教師(48)は凱旋門賞前日の4日、パリロンシャン競馬場で競馬放送局「エキディア」の番組に出演し、出走予定の3頭、レースの展望を語った。
親日家で過去にはイラプト、ゴリアットでジャパンCに参戦し、今年もカランダガン、ゴリアットで参戦を予定しているグラファール師。凱旋門賞に送り出すダリズ、ゲゾラ、キジサナの仕上がりに自信を見せた後、今年のレースを展望している。
「非常にオープンな(どの馬にもチャンスがある)レースです。しかし、もし目立つ相手を1頭挙げるとすれば、それは前哨戦で最も楽に勝ったアヴァンチュールです。彼女は馬場がどうであろうと、自分のレースをしてくるでしょう」。ライバルとして、サンクルー大賞で自身の管理馬カランダガンの2着に好走し、前哨戦のヴェルメイユ賞を快勝したアヴァンチュールの名前を挙げた。
また、凱旋門賞史上最多8勝の名伯楽アンドレ・ファーブルへの敬意を語り、「彼はあのレースの勝ち方を知っています。クアリフィカーとソジーはどちらもチャンスがあります。ただし、馬場が重くなりすぎると、ソジーは不利になるかもしれません」と分析。最後に、「愛国心を持って言うと、フランスの馬たちに一番チャンスがあると思います。日本の馬はどうでしょう? 長距離の遠征はいつも大変です。馬に多くの負担がかかるので、その点はよく分かっています。彼らが凱旋門賞を勝ち取ってくれることを願っていますが、今年はそうなってほしくはありません」と日本馬の快挙を期待する一方で、グラファール師自身も初めての凱旋門賞制覇に意欲を見せている。