ダリズがミニーホークと激闘の末に凱旋門賞制覇、日本馬の勝利ならず
2025年10月06日 14:45
現地5日、仏パリロンシャン競馬場でG1凱旋門賞(芝2400m、セン馬不可)が行われ、M.バルザローナ騎乗のダリズがミニーホークとの競り合いを制した。
序盤は各馬が相手の出方をうかがう展開となり、大外枠のクロワデュノールが1000メートル付近で先頭に立つことに。アロヒアリイは中段、ビザンチンドリームは後方からとなる。
隊列に大きな変化なく最後の直線に入ると、4番手付近につけていた2番人気のミニーホークがクロワデュノールを外からかわし、その一列後ろにいたダリズもさらに外に出して猛追。残り200メートル付近ではミニーホークが完全に抜け出していたがダリズが唯一食らいついていき、ゴール前での叩き合いの末に際どく差し切った。
ミニーホークはアタマ差の2着。さらに5馬身半差の3着争いはソジーが制し、アタマ差の4着にジアヴェロットが続いた。昨年の2着馬で1番人気に推されていたアヴァンチュールは中段からまったく伸びず11着に終わった。
日本馬は直線で内から伸びていったん3番手まで上がったビザンチンドリームの5着が最高。クロワデュノールは14着、アロヒアリイは16着に沈んだ。
F.グラファール厩舎のダリズはシーザスターズ産駒で、アガ・カーンスタッドの自家生産馬。母ダルヤカナはG1香港ヴァーズ勝ち馬で、2代母のダルヤバは仏オークスとヴェルメイユ賞の両G1を制覇。半兄には仏G1ガネー賞を勝ったダリアン(父シャマーダル)がいる。
自身は今年4月のデビューから無傷の4連勝で6月末の仏G2ウジェーヌアダン賞を制覇。G1初挑戦だった8月の英インターナショナルステークスは最下位の6着に敗れ、前走の仏G3プランスドランジュ賞はクロワデュノールの2着だったが、初の2400メートルに距離が伸びた大一番でG1初制覇を果たした。