米競馬メディア『Daily Racing Form』は今年の米競馬年度顕彰にあたるエクリプス賞の受賞馬を予想する記事を掲載。ブリーダーズカップ開催の結果がかえって状況を不透明にしてしまったかもしれないと分析した。

　ケンタッキーダービー、ベルモントステークス、トラヴァーズステークスの3歳G1を連勝したソヴリンティが出走回避したBCクラシックは、日本馬のフォーエバーヤングが歴史的勝利。同記事では今年の北米での出走がこの一戦のみというフォーエバーヤングの勝利が、逆にソヴリンティの年度代表馬の座を確固たるものしたかもしれないとの見方を示した。ただし同時にフォーエバーヤングにはサウジカップでのG1制覇もあることも追記し、同馬が選ばれなければと条件付けもしている。

　年度代表馬争いが混沌としているのは、古馬の有力牡馬の多くがG1を1勝しかしていないことにもある。同記事でも最優秀ダート古牡馬はもっとも予想が難しいカテゴリのひとつだとしている。

　チャーチルダウンズステークスとスティーブンフォスターステークスでG1を2勝しているマインドフレームは、有力馬が揃ったBCクラシックで精彩を欠き、ライバルたちの後塵を拝する5着止まり。BCダートマイルを制したナイソスは、そのマインドフレームにチャーチルダウンズSで2着と敗れている。

　BCクラシックの勝利を踏まえればフォーエバーヤングは当然ながら有力候補だと高く評価されており、G1での1勝以外に重賞勝ちがあるシエラレオーネとフィアースネス、ロックドとホワイトアバリオらも候補に挙げられた。