カランダガンをジャパンカップ制覇に導くなど世界の競馬界を席巻するF.グラファール調教師が、香港国際競走に送り込むキジサナとゴリアットの体調面に太鼓判を押している。英競馬メディア『attheraces.com』が近況を報じた。

　3日にシャンティイ競馬場でキジサナとゴリアットを追い切ったというグラファール師は、両馬とも最高の仕上がりで体調には満足との評価。ただし、香港カップでロマンチックウォリアーに挑むキジサナについて「私の牝馬は好走するだろうし、上位争いは可能だよ」と現状の力は発揮できるとしつつも、勝つのはほぼ不可能と率直な思いを吐露している。

　また、ゴリアットについてはシーズンを通じて自信と体力の増強に努めたと話し、11着に大敗した前走のブリーダーズカップターフを「アメリカに向けては本当に上手く行ったし、輸送も順調だったから、もはや長旅が問題にならない良い兆候になった」と、これまでの遠征経験が糧になっていることを示唆した。