香港スプリントで連覇を狙うカーインライジングが現地9日にシャティン競馬場で追い切られ、オールウェザーコースで残り400mから23秒2を計時。その様子と手綱を取ったZ.パートン騎手のコメントを香港ジョッキークラブ（HKJC）の公式サイトが紹介している。

　パートン騎手によると、この日のカーインライジングはいつものハッキングから運動を始めるのではく、久しぶりに速歩用の馬場から追い切りに移る形だったが、「芝コースで追い切った先週は少し行きたがったけど、ガス抜きをした今は落ち着いて、先週とは違う馬になった。いいことだよ」と満足そうな様子。

　カーインライジングが今回の香港スプリントに勝てば、パートン騎手がかつてコンビを組んだビューティージェネレーションの16連勝に並ぶことになる。パートン騎手はビューティージェネレーションについて御すのが難しく、厩務員らにケガをさせるほど荒々しかったが、その攻撃性をレースに向けられるところを気に入っていたと振り返る一方、カーインライジングは時に高ぶることがあるものの、レースまでは概ね冷静さを保つ対照的な性格と評している。

「彼はまさに宝石さ。今回は一つのレースで、それを経た先で何が起ころうとも、我々はレースに勝つよう努めるだけだよ。彼は記録を打ち立ててきた訳で、継続できればと願っているけど」と続けたパートン騎手。本番に関しては「枠順は周りのスピードのある馬にもよるよ。外よりは内の方がいいね。外枠になったいくつかではベストといえるレースをしていないから好枠ならね」と内目の枠順を希望した。