英G1クイーンアンSは波乱の決着、最低人気のテンボブトニーが追い込み
2026年06月17日 13:20
2026年の英ロイヤルアスコット開催(アスコット競馬場)が現地16日のG1クイーンアンステークス(4歳以上、芝8ハロン)で開幕。最低8番人気タイのテンボブトニーが最後方から末脚を炸裂させ、モアサンダー(2番人気タイ)との争いを1/2馬身差で制した。
序盤から後方に控えたテンボブトニーは前方にモアサンダーを見ながら追走し、馬場の中央付近で隊列を率いるオペラバッロ(2番人気タイ)から10馬身圏内で中間点を通過。残り3ハロンから各馬が動きはじめる中でK.シューマーク騎手が2ハロンまで脚を溜め、オペラバッロを目標に馬群の外側から一気に追い込むと、反対側から伸びてくるモアサンダーとまとめて差し切った。
モアサンダーはオペラバッロとの2着争いをアタマ差で制し、1番人気のノータブルスピーチは僚馬オペラバッロを見ながら運んだものの末脚不発で6着。連覇を狙った4番人気ドックランズはモアサンダーと並走の形から同時に動くも伸び切れず7着に終わった。
テンボブトニーはE.ウォーカー調教師が管理するナイトオブサンダー産駒の5歳セン馬でG1初制覇(重賞3勝目)。昨年10月のG1フォレ賞で3着に好走するも、次戦は今回と同舞台のG1英チャンピオンズスプリントステークスで13着に大敗し、今季はリステッドを2戦してから6月6日にジョンオブゴーントステークスから改称のG3タッテナムコーナーステークスで連覇を飾っていた。
英競馬メディア『attheraces.com』などによると、ウォーカー師は「開催初日なのに声が枯れたよ! こんなことになるなんて思ってなかった」と喜び、前走から間隔が短いにもかかわらず登録料を投じて出走に踏み切ったオーナーを称賛。シューマーク騎手は2024年の英2000ギニー以来となるマイル戦で快走したテンボブトニーに「道中は凄く楽で、速いとも思っていなかったから、ペースが崩れる感じはしなかった。でも、彼は本当にスピードに乗っていた」と驚いている。
なお、1番人気を裏切る形になったノータブルスピーチのC.アップルビー調教師は、アスコットで3戦3敗となったことからコース適性に敗因を求め、今後は例年のようにフランスから北米に回る可能性を示唆した。