英G1ロッキンジS、ノータブルスピーチが急旋回から圧巻の差し切り
2026年05月17日 11:00
英G1ロッキンジステークス(4歳以上、芝8ハロン)が現地16日にニューベリー競馬場で行われ、1番人気のノータブルスピーチが馬群に包まれる苦しい終盤戦を大胆な進路変更で打開すると、最後方から追い込むモアサンダー(5番人気タイ)に2馬身差をつけて完勝した。
レースは10頭が馬場の中央で前後6馬身ほどの一団となり、ノータブルスピーチは馬群の真ん中で中間点を通過。終盤に向かって1列前の3番人気ゼウスオリンピオスを目標に進出するも、内ラチ側に大きく開いたスペースを狙わずに外ラチ側へ大きく舵を切る。
残り2ハロンの手前から先行勢の背後を回り込んだノータブルスピーチは、2番人気ダミュソスの外のスペースをこじ開け、最後の1ハロンで一気に突き抜けた。ノータブルスピーチの後ろのコースを通ってモアサンダーが2着に続き、さらに3/4馬身差の3着にゼウスオリンピオスが入線。これと道中並走のダミュソスは伸び切れず6着に終わった。
C.アップルビー調教師が管理するノータブルスピーチは、昨年11月のブリーダーズカップマイルに続く通算5度目のG1制覇。昨年はBCマイルからロッキンジSで始動して4着に敗れたが、5歳の今年はアメリカのG1メーカーズマークマイルステークス(4着)から叩き2戦目で目の覚めるような末脚を炸裂させた。
英競馬メディア『attheraces.com』によると、アップルビー師は「ウィリアム(ビュイック騎手)は彼(ノータブルスピーチ)のことをわかっていて自信を持っているし、私は両者に自信がある。ウィリアムにはいつもヒーローになるか悪役になるかで、溜めて溜めて、行かせたくなったらさらに溜めて、それから最後に彼を解き放てと言っているんだ」と持ち味を発揮しての勝利にご満悦。
ビュイック騎手は「彼には爆発的な瞬発力があり、終盤に見せ場がやってくる。今日は特別にアメージングだったよ」と快勝劇を振り返っている。
なお、アップルビー師はノータブルスピーチの次走について、僚馬オペラバッロとともにロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークスに使う意向を明かした。また、モアサンダーとゼウスオリンピオスの陣営も次戦をロイヤルアスコット開催と示唆し、3着争いにクビ差で後れを取ったダンシングジェミナイのR.ティール調教師は、プリンスオブウェールズステークスで距離延長を図る可能性に触れている。
