【ワールドカップ:傾向】ダート変更後に目立つアメリカ勢の躍進と外枠有利の傾向!

2018年03月28日 13:30

 ドバイ国際競走のメインレースであるドバイワールドカップ。現在のメイダン競馬場のダート2000mで行われるようになった2015年以降の近3年のデータから過去の傾向を探っていく。

 表1はダートへと変更された15年以降の近3年の上位3着以内馬とその調教国。15年こそ地元UAEのプリンスビショップが勝利したものの、近2年は一昨年のカリフォルニアクローム、昨年のアロゲートとアメリカ勢が連勝。昨年は上位3着までを独占と活躍が目立っている。

 アメリカ勢が中心、そこに対抗したいUAE勢の構図で、南アフリカ勢は一昨年にムブタヒージが2着と好走。日本馬は15年ホッコータルマエ、昨年のアウォーディーの5着が最高成績。両馬ともに上位とは離されており、苦戦している状況だ。

 表2は年齢別性別成績。表の一番上の4歳牡馬が昨年のアロゲートが勝利し、連対率36.4%・複勝率45.5%と非常に高い。力をつけて勢いがある4歳牡馬はぜひチェックしておきたい。

 その他では5歳牡馬が一昨年のカリフォルニアクローム、セン馬は15年プリンスビショップがそれぞれ勝利している。

 表3は前走レース別成績。3着以内馬の前走はすべてアメリカもしくはUAEのレースだった。

 前走アメリカのレースでは、サンアントニオS組とペガサスワールドC組から2頭の好走馬を輩出。特に昨年創設されたばかりのペガサスワールドC組からいきなり1・3着馬が出ており、今年もこのローテーションには注目だ。

 前走UAEのレースではアルマクトゥームCR3組から連対馬2頭が出ている。なお、これら3着以内馬9頭中8頭は前走で3着以内に入っていた

 表4はゲート番別成績。表の一番下の外目の9番以降の馬が一昨年のカリフォルニアクローム(11番)、昨年のアロゲート(9番)と近2年連続で勝利。昨年は1・3着が該当しており、連対率36.4%・複勝率54.5%と非常に高い。特にゲート番9番と11番は2回3着以内に入っており、注意しておきたい

 8番から内では15年プリンスビショップ(1番)の1勝。近3年の傾向では外のゲート有利の傾向が出ている。