【世界の騎手紹介 Vol.18】ブレントン・アヴドゥラ

2018年12月05日 15:00

2017/18年シーズンにオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のメトロポリタン(主要競馬場)におけるチャンピオンジョッキーに輝いた名手。

ブレントン・アヴドゥラ騎手は1991118日生まれで、オーストラリア出身。父はブックメーカー。20071011日にベンディゴ競馬場で初騎乗初勝利(騎乗馬は師事していたJ.モロニー厩舎のアソシエイト)を挙げると瞬く間に頭角を現し、翌2008/09年シーズンにはヴィクトリア州で86勝を挙げて同州の見習い騎手リーディングで2位に入った。

その後、この活躍に目を留めたG.ウォーターハウス調教師の誘いに応えて、ニューサウスウェールズ州に拠点を移動。19歳だった201010月にはG1フライトSをシークレットアドマイラーで制してG1初制覇を果たした。

その後も2011年のG1エプソムHをシークレットアドマイラー、G1ランドウィックギニーをアイラヴディスシティ、2014年にはG1ライトニングSをスニッツァーランドで優勝するなど着々と大レース勝ちを積み重ね、2016年のG1クラウンオークスでは単勝101倍の人気薄ラスクエティスピリットでレース途中から思い切った逃げの手に出て優勝。ファンに大きなインパクトを残した。また、2018年には2歳戦としては世界最高賞金を誇るG1ゴールデンスリッパーSをエスティジャーブで優勝している。170cm近い長身。シドニーでは“The Gun”の愛称で親しまれる。

これまで短期免許で2度来日。2019年のG1NHKマイルCでは7番人気のカテドラルで3着に入った。

近年のG1勝ち
2019年
ザメトロポリタン(オーストラリア):カムプレイウィズミー

2018年
ゴールデンスリッパーS(オーストラリア):エスティジャーブ

2016年
クラウンオークス(オーストラリア):ラスクエティスピリット

文:秋山 響(TPC)