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【世界の調教師紹介 Vol.13】リチャード・ハノン

2018年11月28日 15:00

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イギリスの調教師。父であるリチャード・ハノンSr.は2013年一杯で引退した元調教師。1992、1993、2010、2011、2013年と計5度も英チャンピオントレーナーに輝いたほか、2018年8月にM.ジョンストン調教師に破られるまで、英歴代最多勝記録(4193勝)を保持していたトップトレーナーだった。

イギリス出身のリチャード・ハノン調教師は1975年11月21日生まれ。アメリカのR.マンデラ厩舎、オーストラリアのL&A.フリードマン厩舎といった一流厩舎で修行を積み、2002年からは父の下でアシスタントトレーナーとして長きにわたって活躍。父が2013年をもって引退すると、その厩舎を引き継ぐ形で2014年に開業した。

するといきなり5月にナイトオブサンダーで英2000ギニーを制してG1初制覇をクラシックで飾ったほか、オリンピックグローリーでG1ロッキンジステークスとG1フォレ賞、トロナドでG1クイーンアンステークス、ティギーウィギーでG1チェヴァリーパークステークスに勝って、初年度からG1・5勝のロケットスタートを決め、開業1年目にしてイギリスのチャンピオントレーナーの座に就くという離れ業をやってのけた。

その後も2015年にはナイトオブサンダーでG1ロッキンジS、ペザーズムーンでG1コロネーションカップ、2016年にはベンチュラストームでG1ジョッキークラブ大賞、2017年にはバーニーロイでG1セントジェームズパレスステークス、そして2018年もビルズドンブルックでG1英1000ギニーに優勝と開業以来5年連続してG1を制覇。2019年6月1日にはG3プリンセスマーガレットステークスをアンナネリウムで勝って早くも通算1000勝を達成している。

近年のG1勝ち
2018年
英1000ギニー(イギリス):ビルズドンブルック

2017年
セントジェームズパレスS(イギリス):バーニーロイ

2016年
ジョッキークラブ大賞(イタリア):ベンチュラストーム

文:秋山 響(TPC)