W.ハガス厩舎のアデイブが、馬場の軟化を見込んで英G1エクリプスステークス（7月6日、サンダウン競馬場）に参戦する可能性が浮上した。アデイブは先週行われたロイヤルアスコット開催の準重賞ウォルファートンステークス（18日）で、昨年4月以来の勝利を挙げている。

　アデイブが昨季初めにベット365マイルなどを連勝した際には、先行き有望と思わせたものだが、その前に夏の熱波が立ちはだかった。そして今季復帰戦のG2ハクスリーステークスで4着に終わるも、ウォルファートンSではマジックワンドに楽々と2馬身半差をつけて飛躍を遂げた。

　ハガス師は目下のぐずついた天気が続くことを祈っている。「彼はアスコットの（道悪）馬場が大好きだから期待しているんだ。もし馬場が彼に合えばエクリプスに行くよ」と語り、「馬場が彼の物になれば危険な存在になることができるからね」と自信を見せているという。

　また同師は、「彼をいくつか異なる競馬場（のレース）に登録してあるけど、どこへ行くかは馬場次第だ。今週末ということはないだろう」と、登録済みのG3愛インターナショナルステークス（29日、カラ競馬場）に出走する可能性を否定している。