1991年に2歳馬ながら欧州年度代表馬に選出されたアラジが32歳で死去した。

　アラジは父ブラッシンググルーム、母父ノーザンダンサーという血統。フランスのF.ブータン厩舎に所属し、91年にモルニー賞、サラマンドル賞、仏グランクリテリウムと仏2歳G1を3連勝すると、米国遠征でのG1ブリーダーズカップジュベナイルも5馬身差で圧勝した。これらが評価され、欧州年度代表馬と最優秀2歳牡馬に選出。さらに米国でも最優秀2歳牡馬に選ばれた。

　3歳時は米G1ケンタッキーダービーに挑戦するも8着に終わるなど、仏G2を1勝したのみで引退。通算成績は14戦9勝だった。種牡馬としては米G1シガーマイルハンデキャップを連覇したコンガリーや、日本の地方競馬で大井記念を制したドラールアラビアンを出している。