現地11日、ドバイのジェベルアリ競馬場でG3ジェベルアリマイル（ダート1600m）が12頭により争われ、中団追走のファナーが直線の残り300mから抜け出し、2021年のゴドルフィンマイル優勝馬シークレットアンビションに2.25馬身差をつけて快勝した。

　最内枠のファナーは先行勢に続いて直線に入ると、下がる逃げ馬をかわして内ラチに切り替え、4頭一線の争いから力強く抜け出した。シークレットアンビションは残り3頭による2着争いを制し、さらにアタマ差の3着に2021年のドバイゴールデンシャヒーンで3着のキャンヴァストが続いている。

　ファナーはシャドウェルが所有するダークエンジェル産駒の7歳セン馬で今回が重賞初制覇。2018年の5月に英国のW.ハガス厩舎からデビューし、2019年限りで現在のD.ワトソン厩舎へ移籍した。当初は芝とダートの双方に出走していたが、2021/2022シーズン以降はダートに専念している。

　昨年のジェベルアリマイルではアルジールスが優勝。同馬は今季のアルマクトゥームチャレンジラウンド1と2を連勝し、ドバイワールドカップの有力候補として台頭している。