英国から香港ジョッキークラブの通年ライセンスを取得して活躍中のH.ベントレー騎手が、賭博関与の疑いにより2カ月の騎乗停止と罰金処分を受け、香港JCが現地13日に調査の詳細をリリースした。

　香港JCは11月6日と7日にベントレー騎手を事情聴取し、同騎手が調教やトライアル、実戦で騎乗する馬について部外者（馬主や調教師などの関係者を除く）と事前に接触する行為を禁ずる施行規則に抵触したとしている。

　香港JCは疑惑が発覚した当初の10月31日に行った聴取で、ベントレー騎手に「虚偽または誤解を招くような発言」があったとする一方、ベントレー騎手が対価を受け取った事実はないと認め、11月3日から2024年1月3日まで2カ月の騎乗停止と30万香港ドル（約580万円）の罰金処分を科した。

　処分を受けてベントレー騎手は14日に自身のX（旧ツイッター）を更新し、香港JCの発表通り対価を得た事実はないと潔白を主張。また、重い処分が下されることも少なくない嫌疑において、慎重な調査により比較的寛大な処分に決着させた香港JCに謝意を表すとともに、香港における規則の順守により努める旨を記している。