チェアマンズスプリントプライズにインビンシブルセージとフライングエースを出走させるD.ホール調教師が、道悪も予想されるレース当日の天候を歓迎。香港ジョッキークラブが同師の談話を交えて2頭の近況を紹介している。

「彼らは同じレーティング103で本当に良いシーズンを送っており、G1出走までこぎつけた。本当によくやっているよ」と2頭の成長を喜ぶホール師。豪州でデビュー後に香港へ移籍したインビンシブルセージは、前走のスプリントカップで王者ラッキースワイネスに肉薄する2着であふれる能力を示した。

　ホール師はインビンシブルセージに昨シーズン後に与えた休養が成長に役立ったと確信しており、「彼の馬格を見ての通りに成長し続けている。少し加速力がつき、恐らく少し湿った馬場のおかげもあって前走はピークのパフォーマンスに達した」「彼は上手くこなすと証明したし、（湿った馬場が）大きなボーナスだったように思う。たぶん、最高のパフォーマンスを発揮できた原因だろうね」とし、ほとんど実力に差はないというフライングエースについても、雨の対応に問題はないはずと話している。

　ホール師は2頭が強豪たちと戦えるレベルにまでなったとする一方で、勝つためにはさらに大きなハードルを越えなければならないことも認めている。ちなみに、ホール師がチェアマンズSPに管理馬を出走させるのは2019年のリトルジャイアント以来で、当時はビートザクロックの3着に善戦した。