現地6日、米サラトガ競馬場でG2ベルモントゴールドカップ（芝16ハロン）が行われ、J.ヴェラスケス騎乗のザグレイウィザードが接戦を制した。

　レースは2頭が大逃げを打って縦長の展開となり、1番人気のシスカニーが離れた3番手。ザグレイウィザードは最後方付近に控える。2周目の第3コーナーで外からまくっていったザグレイウィザードは6番手で直線に入り、先に抜け出していたシャンペンフアンらを猛追。最後はリミテッドライアビリティも含めた三つ巴の大接戦となった。

　この争いはザグレイウィザードがシャンペンフアンにアタマ差で先着。さらにアタマ差でリミテッドライアビリティが続いた。連覇がかかっていたシスカニーは早々に手ごたえをなくし、7着に終わった。

　ザグレイウィザードはカラヴァッジオ産駒の5歳セン馬。アイルランドでデビュー後に米国のG.モーション厩舎へ転厩し、これまでは昨年のこのレースを含めて重賞で2着3回があったが、今回が待望の重賞初制覇となった。

　なおこの勝利でザグレイウィザードは11月5日に豪フレミントン競馬場で行われるG1メルボルンカップの優先出走権を獲得している。