エキスパートアイ、馬群切り裂きG3ジャージーSで圧巻の復活V

2018年06月21日 11:52

 現地20日のロイヤルアスコット開催2日目、最終レースとして行われたG3ジャージーステークス(3歳、芝7ハロン)は、馬場の中央付近を進んだエキスパートアイが馬群の中から4馬身1/2差突き抜けて圧勝した。2着にソサエティパワー、さらにクビ差の3着にはクドゥイットビーラブが続いた。

 エキスパートアイはデビュー2連勝でG2ヴィンテージステークスを制し、一時はクラシック候補と騒がれるも、続くG1デューハーストステークスで最下位の9着に大敗。3歳初戦のグリーナムステークスこそ2着だったものの、前走の英2000ギニーではサクソンウォリアーから9馬身余り後れて再び10着に惨敗していた。

 プリンスオブウェールズステークスから重賞連勝となったM.スタウト調教師は「2歳時は良かったけど、デューハーストステークスからおかしくなってしまった。彼らしさが戻ったのを見られて最高だよ」と復活に目を細めていた。また、ロイヤルアスコット開催初勝利のJ.マクドナルド騎手は「ロケットみたいだった」とエキスパートアイの末脚を絶賛。「馬とスタウト師のおかげだね。彼は真のレジェンドさ」と名伯楽に最敬礼だった。