主戦が負傷の仏オークス馬ローレンス、代役を背にアルファセントーリと初対決へ

2018年09月06日 08:55

 今年の仏G1サンタラリ賞と仏オークスを連勝した3歳牝馬ローレンスが、新たな鞍上を迎えて愛G1メイトロンステークス(15日、レパーズタウン競馬場)に臨むことになった。

 ローレンスの鞍上はデビューからの全8戦ともP.J.マクドナルド騎手が務めてきた。同騎手はローレンスでのG1レース2勝をはじめ、順調なシーズンを送っていたが、月曜日(3日)ニューカッスル競馬場のパドックで騎乗予定馬に振り落とされ、左足のかかと右足首の骨折に見舞われた。

 急きょ、代役が必要になったK.バーク調教師は、ローレンスの鞍上にD.タドホープ騎手を起用し、翌日に行われるG1フライングファイブステークスを予定しているハヴァナグレーの鞍上にはB.カーティス騎手を確保した。

「P.J.(マクドナルド騎手)にはとても不運だったが、十分に話し合ったし、(メイトロンSに向かうのは)決定事項だったからね」と、やむを得ない事情を明かすバーク師。それでも「ベン(カーティス騎手)はここ数年レギュラーだったし、ダニー(タドホープ騎手)もデビッド・オメーラ調教師と関係強化する少し前までよく乗せていた。ヨークでも最高の騎乗で勝ってくれたしね。二人とも熟練で、求められるものは最高レベルにあるよ」と信頼を寄せている。

 前走のヨークシャーオークス(12ハロン)で敗れたローレンスは、メイトロンSで距離を1マイルに短縮することになるが、バーク師は「彼女はヨークの後も100%のままだよ。フィジカルに問題は見受けられないし、距離が長かったんだね」と意に介していない。「彼女は熱しやすい牝馬で、仏オークスでは少し行きたがっていた。距離には自信があったけど、やってみなければ分からないということさ。アルファセントーリとの対決が楽しみだよ」と巻き返しに自信をにじませた。