凱旋門賞出走のヴァルトガイスト、ファーブル調教師「馬場不問でベストの状態」

2018年10月06日 10:30

 現地7日に行われる仏G1凱旋門賞で有力視されているエネイブルとシーオブクラスの英国牝馬勢を脅かす存在として真っ先に名前が上がるのは、地元フランスの牡馬ヴァルトガイストだ。

 史上最多の凱旋門賞7勝を誇るA.ファーブル厩舎のガリレオ産駒ヴァルトガイストは、3歳時にもG1仏ダービー2着などがあるが、本格化したのは4歳以降。7月のG1サンクルー大賞、前走のG2フォワ賞を含めて重賞を4連勝している。

 ファーブル調教師は「馬場状態は不問だ。サンクルー大賞を勝った時は高速馬場だった。どんな馬場でも対応できる」とコメント。「今年になってよくなってきたが、3歳時から力は見せていた。仏ダービーも勝てたかもしれなかったし、愛ダービー(4着)も見どころはあった。2歳時にはG1を勝っているし、今はベストの状態に戻っている」と自信を見せている。

 その一方で「エネイブルとの対戦は、バルセロナと対戦するみたいだ」とサッカーの強豪チームを引き合いに出し、「バルセロナも負けることはあるが、エネイブル陣営は馬自身とハーリド殿下、ジョン・ゴスデン調教師というマンチェスターシティのような強豪に、メッシに相当するフランキー・デットーリ騎手が加わったみたいなものだよ」と敬意を表していた。