ヴァルトガイスト
性齢 | 牡4 |
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父 | Galileo |
母 | Waldlerche |
母の父 | Monsun |
調教師 | A.ファーブル |
BCターフ馬タリスマニックをはじめ、凱旋門賞2着クロスオブスターズ、英セントレジャー馬カプリと、王道G1戦線で実績を築いた超一流メンバーが集結。前哨戦のG2としては異例ともいうべき重厚なメンバーが揃った今年のフォワ賞だが、そんな雰囲気をヴァルトガイストの爆発力が一瞬にして吹き飛ばしてしまった。逃げたクリンチャーをめぐり動きはじめた3頭の背後に忍び寄ると、鞍上のゴーサインを受けて直線大外から豪脚一閃。低く沈み込むようなフォームで並ぶ間もなく突き抜け、鞍上が最後までステッキを振ることなくゴールを駆け抜けてしまった。
前哨戦だけに各馬とも手控えた内容に終始しており、2着のタリスマニックもステッキは未使用。3着クロスオブスターズは軽く気合いをつけた程度で、休み明けの5着カプリや6着クリンチャーも大勢決した後は流していた。それでも、ヴァルトガイストの瞬発力が一桁違うことに疑いの余地はなく、凱旋門賞当日をフォワ賞と同様の良馬場で迎えられるなら、頭ひとつ抜け出したといえるだろう。
タリスマニック、クロスオブスターズとともに、凱旋門賞で単独最多勝を誇るA.ファーブル調教師の管理馬で、道悪になれば3頭の力関係が変わる可能性も十分にあるが、いずれにせよ、名伯楽が送り込む精鋭たちには要注意だ。
ヴァルトガイストの競馬データ