強すぎるビューティージェネレーション、香港マイルで対する地元陣営は白旗ムード

2018年12月05日 14:18

 9日の香港マイル(シャティン競馬場)に出走予定のビューティージェネレーションについて、香港ジョッキークラブが対戦機会も多い地元ライバル陣営の反応を伝えている。

 酷量を負担しながら制圧した前2戦に続き、ビューティージェネレーションの走りは前哨戦のG2ジョッキークラブマイルでも目を見張るものがあった。昨年の香港マイル覇者ビューティージェネレーションは、厩舎の先輩で香港史上最高レーティング保持馬のエイブルフレンドに比肩すると話題になっている。

「今季3戦を見る限り、ビューティージェネレーションはその域にある」というのは、前哨戦で2着だったサザンレジェンドのC.ファウンズ調教師。「彼を負かす馬はいないだろう。レベルが違うよ。彼には凄味がある」「彼はより高いレベルにいる。前走はコースレコードだし、その2走前は133ポンド(約60kg)を背負っても強かった。世界最高にあるね」とお手上げ状態だ。

 数字で見るなら、ビューティージェネレーションは現時点のワールドベストレースホースランキングで、エイブルフレンドの最高値より1ポンド低いレーティング126。芝のマイルスペシャリストとして世界最高レーティングにある。芝2000mのクイーンエリザベスステークスでレーティング130の評価を受けた豪州の名牝ウィンクスと比較しても、恐らくは芝1マイルなら最強だろう。

 サザンレジェンドとともに前2走でビューティージェネレーションの後塵を拝したD.ホワイト騎手は「ビューティージェネレーションの2着で御の字だし、前走はそうだった。またいくらかでも賞金を稼げるように祈るだけさ」とファウンズ師に同調する。

 また、香港マイルにシンガポールスリングを出走させるA.ミラード調教師も「率直に言って、入着賞金のために走るようなものさ」と戦意喪失気味。これに対して、フィフティフィフティのP.ホー調教師は「入着できればね。勝つのは無理だろうが、レースはレースだからやってみないと」と、わずかながら希望を捨てていない。