苦戦続くトゥーダーンホット、7ハロンのジャンプラ賞で巻き返しへ

2019年07月03日 11:10

 昨年のカルティエ賞2歳王者に輝く一方、今季は3連敗と苦戦の続くトゥーダーンホットが、7日の仏G1ジャンプラ賞に出走することになった。英競馬メディア『racingpost.com』が、現地1日付けでJ.ゴスデン調教師のコメントを掲載している。

 今季のトゥーダーンホットは英ダービー前哨戦のダンテステークスで復帰するも、次戦の愛2000ギニーともども2着に惜敗。前走のセントジェームズパレスステークスでは3着に終わり、スタミナ面で苦闘している。

 ジャンプラ賞は2005年から1マイルで行われてきたが、今年は7ハロンに短縮されて最初の施行となる。ゴスデン師はトゥーダーンホットが調教で素晴らしい動きを見せていることに触れる一方で「彼に間違ったことをしていたのは極めて明快だ。直線の7ハロンが彼に適していればね」と、今季は適性外の距離に使ってきた思いを打ち明けた。

 そして「彼はとても速い馬だ。機敏だし、彼のベストレースはデューハーストステークスやシャンペンステークスだったから、彼の持ち味を披露する時が来たということだね」と巻き返しを期している。

 ただ、ゴスデン師はその先にジャックルマロワ賞(8月11日)も視野に入れている。それはつまりマイル戦への回帰を意味するが、ドーヴィル競馬場のトラックはカラ競馬場(愛2000ギニー)やアスコット競馬場(セントジェームズパレスS)よりも易しい。このG1をゴスデン師は2014年にキングマンで制した。

「彼(キングマン)はアスコットで勝ったことがあるが、スタミナは使い果たしていた。でもスピードあふれるのは悪いことではないさ」と、かつて管理した名馬になぞらえてトゥーダーンホットに期待を寄せていた。