オクステッドが英ジュライC快勝、C.ファロン騎手とともにG1初制覇

2020年07月12日 09:24

 英G1ジュライカップ(3歳以上、芝6ハロン)が現地11日にニューマーケット競馬場で行われ、馬場の中央付近を先行した6番人気のオクステッドが中間点を過ぎて先頭に立ち、後続の2着争いを尻目に1馬身1/4差を守って快勝した。

 オクステッドの背後で中団を追走した2番人気のスケプティカルが、序盤の逃げから粘る1番人気ゴールデンホードとの2着争いをクビ差で制した。

 オクステッドは6月5日に行われたG3アバーナントステークスで重賞初制覇を飾ったばかり。今回は昨年9月のハンデ戦から3連勝で初挑戦のG1も突破と本格化を印象づけた。また、かつて英リーディングを6回獲得したK.ファロン元騎手の息子で、昨年の英最優秀見習い騎手を受賞したC.ファロン騎手は、今回が英1000ギニーに続くキャリア2回目のG1騎乗での快挙。オクステッドを管理するR.ティール調教師とともにG1初制覇となった。

 ファロン騎手は「言葉にできない。ボクは凄く強い馬に捕まっていただけだよ。(ロジャー)ティール師とチームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげさ」「見習い騎手のまま、こんな若くしてG1ジョッキーになるなんて信じられない。ロジャーがボクを信じ続けてくれたからこそだ」と関係者に感謝を重ねていた。

 また、ティール師は「(減量などの)特典もないのに、なぜ彼を乗せ続けるのかと何度も聞かれたが、彼はこの馬と一体化しているからね」「オーナーたちには彼が音を上げるまで降ろすことはないだろうと言ったんだ。彼は経験不足ではあるが非常に冷静だ」とファロン騎手を評価した。なお、同師は今後のオクステッドについて、英G1スプリントカップや仏G1モーリスドゲスト賞を目標に挙げている。