超良血馬バトルグラウンド、ピナトゥボも勝った出世レースで重賞初制覇

2020年07月29日 14:18

 現地28日、英グッドウッド競馬場で行われた2歳G2ヴィンテージステークス(芝7ハロン)は、後方から徐々に進出した1番人気のバトルグラウンドが、自身の前方から残り2ハロンで抜け出す構えの2番人気デヴィアスカンパニーをねじ伏せ、2馬身突き放して完勝した。

 2016年の凱旋門賞をレコード勝ちしたファウンドを母に、ウォーフロントを父に持つバトルグラウンドは、前走のリステッド競走(ロイヤルアスコット開催のチェシャムステークス)から連勝。昨年の2歳王者ピナトゥボも制した出世レースで重賞初制覇を飾った。

 母も管理していたA.オブライエン調教師は「彼は非常に血統が良く、大きくてパワフルな馬だよ。彼女(ファウンド)もそうだったようにね」「彼はマイラーではないかと思っている。スピードがあって速い流れに乗れるし、ウォーフロントとファウンドの子供だからね」とマイル路線での大成に期待を寄せ、次戦に愛G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスを挙げた。

 なお、この勝利を受けて大手ブックメーカーの『パディパワー』は英2000ギニーの前売りオッズを9倍に設定。同じく『ベットウェイ』は英2000ギニーを11倍、英ダービーを17倍に設定している。