英2歳G1デューハーストS、セントマークスバシリカが同門対決を制して重賞初制覇
2020年10月11日 13:19
来春のクラシック戦線を占う英2歳G1デューハーストステークス(芝7ハロン)が現地10日にニューマーケット競馬場で行われ、L.デットーリ騎乗の6番人気セントマークスバシリカが中団馬群から抜け出すと、最後方から追い込むA.オブライエン厩舎の僚馬ウェンブリー(4番人気)を3/4馬身抑えた。
馬場の中央寄りで勝ち馬と並ぶ位置を進んだ1番人気のサンダームーンは、残り2ハロンから先頭をうかがうも最後に失速し、ウェンブリーにかわされて1馬身3/4差の3着まで。2番人気のキャデラックは好位から伸び切れず5着に終わった。
セントマークスバシリカはシユーニ産駒で、半兄は同じオブライエン厩舎で昨年の英2000ギニーと2018年のG1フューチュリティトロフィーを勝ったマグナグリーシアという良血馬。未勝利の身で挑戦したデビュー2戦目のG1フェニックスステークスは5着に敗れたが、次戦で勝ち上がると4戦目の前走はG1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスでサンダームーンの3着、今回で重賞初制覇を飾った。
デューハーストSを7勝目のオブライエン師は「上位3頭はナショナルSと同じだ。毎年素晴らしいレースだし、レベルは証明されている」と明暗を分ける格好になった管理馬たちの能力に太鼓判。セントマークスバシリカの今後について「ブリーダーズカップの可能性があるが(ヴィンテージステークス勝ちなどの)バトルグラウンドをBCに行かせるつもりだから、彼が行くとは限らない」とコメントしている。