コーフィールドC制したベリーエレガント、来年は凱旋門賞など欧州遠征を視野に

2020年11月11日 13:13

 現地10日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、10月のコーフィールドカップを制すなど昨季後半から充実一途のベリーエレガント陣営が、来年の凱旋門賞に遠征する考えを明かしている。

 ベリーエレガントの馬主グループに名を連ねるB.ソコルスキー氏は「我々は彼女が6歳で最高の状態を迎えるであろうと考えてきた。彼女は道悪が得意であり、世界的なステージに挑戦する価値のあるワールドクラスの牝馬に成長した」と現状を評価し、これまでは最も力を発揮できる距離を探ってきたという。

 ベリーエレガントはメルボルンカップで7着に終わったものの、ラスト600mは出走馬の中で最速を記録し、2マイルもこなせることを関係者に証明した。ソコルスキー氏は「彼女は頑張ったが後ろ過ぎた。逃げ馬を見失い、彼女の位置から勝つのは不可能だったが、最後まで気力を振り絞った」と内容を評価する一方で「あれが彼女にとって唯一のメルボルンC出走機会だった」と、ベリーエレガントが3200mに出走することは二度とないと話している。

 ソコルスキー氏によると、現地秋シーズンのベリーエレガントはアポロステークスで復帰し、チッピングノートンステークス、ランヴェットステークス、そして2400mのタンクレッドステークスか、ウィンクスのように2000mのクイーンエリザベスステークスへ向かう臨戦を予定している。

「彼女はウィンクスではないが、1マイル半(2400m)で国内最強なのは間違いない」というソコルスキー氏は、秋の予定を終えた後にベリーエレガントを欧州へ送り、凱旋門賞を見据えて6月のロイヤルアスコット開催に参戦する可能性も示唆した。