英ダービー有力候補のモハーフェス、馬場状態により回避の可能性も

2021年05月19日 10:26

 英ダービー(6月5日)の前売りで3番人気に推されているモハーフェスの陣営が、レース当日の馬場状態によっては回避を検討していることが明らかになった。

 英競馬メディアの『racingpost.com』によると、モハーフェスは現地18日の朝にニューマーケットで追い切られ、8ハロンから上々の動きを披露。しかし、前夜に8ミリの雨が降らなければさらに良く動けたと陣営は考えている。

 調教を見届けたシャドウェルのレーシングマネージャー、A.ゴールド氏は「モハーフェスには馬場状態が重要だと解った。騎手も今朝のやや時計を要す馬場を走りにくそうにしていたと言っていた。少なくとも今週の天気予報の通りに雨が降り続けば、キレ味を鈍らせて彼に適さなくなるだろう」と懸念を表明。

 そして「天気を注視し続けるが、エプソムが重馬場になるようなら彼はダービーに出走しないだろうし、多少程度であれば我々はよく考えなければならない。まだ時間はある。しかし、天気予報からは期待できそうにない」と悲観的に語っている。

 モハーフェスは明け3歳を迎えて3連勝中だが、初戦のオールウェザー戦から最近2戦は芝のハンデ戦を良(Good )、前走のリステッドを堅良(Good to Firm)で勝った。しかし、2歳時に1度経験した稍重(Good to Soft)では敗れている。

 エプソム競馬場の馬場管理者によると、5月1日以降に55ミリの降雨があり、現時点で馬場は重と稍重の部分が混在しているような状態。今後1週間は不安定な天気が続くものの、その後は大きく崩れることなく落ち着く兆候を示しており、この時期のエプソムなら馬場が乾くのは早いと説明している。