インセンティヴァイズがG1レース3連勝、豪コーフィールドCで他馬を寄せつけず
2021年10月17日 10:58
豪G1コーフィールドカップ(3歳以上、芝2400m)が現地16日にコーフィールド競馬場で行われ、単勝2.30倍の1番人気に推されたインセンティヴァイズが大外枠を克服。好位追走から直線で3.5馬身抜け出す圧勝劇を演じた。
インセンティヴァイズは18番枠からゲートを決めるも、最初のコーナーで5頭分ほど張り出されて大きく回るロス。しかし、向正面に入るまでに3番手の位置を取り切って流れに乗ると、直線半ばからリードを広げて最後は流す余裕があった。背後でマークした3番人気のノンコンフォーミストが2着、さらに1.75馬身差で10番人気のパーサンが2番手から3着に粘り込み、2番人気のデルフィは逃げるも13着に沈んだ。
インセンティヴァイズが2着につけた3.5馬身差は、マイトアンドパワーが7.5馬身差のレースレコードを記録した1997年以降では最大の着差。インセンティヴァイズはG1レース3連勝で通算4度目の重賞制覇を飾るとともに、4月11日の初勝利から続く連勝を9に伸ばしている。
同日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、B.プレブル騎手は「驚いたよ。思っていたよりも早く手綱を緩めることになった。最終コーナーの手前でムチを見せたんだ。それで後はメルボルンカップを見据えるだけ。彼は3200mも乗り切るだろうね」「恐らく彼は、私が乗ってきた中で最もエキサイティングな馬の1頭だよ」とインセンティヴァイズを絶賛している。
なお、地元ブックメーカーの『スポーツベット』はメルボルンカップにおけるインセンティヴァイズの前売りオッズを3.50倍で1番人気を維持する一方、コックスプレートではザーキとアナモーに次ぐ3番人気(5倍)としている。