スーパーストーム、豪G1カンタラSで4頭一線の混戦を制す

2021年10月31日 12:59

 豪フレミントン競馬場で現地30日に行われたG1カンタラステークス(2歳以上、芝1600m)は、後方から馬群に突っ込んだ5番人気のスーパーストームが、馬群の捌きに手間取りながらもゴールで4頭が鼻面をそろえる大混戦を0.1馬身差で制した。

 スーパーストームは後方3、4番手から直線で馬群に突っ込むも、残り200mを切るまで進路を探しながらの追撃。その間に内で並走していた6番人気カスカディアンがラチ沿いから一気に先頭をうかがい、これに好位の一角で内をすくわれる形になった1番人気ミスターブライトサイドも応戦する。スーパーストームはようやく開いた進路から2馬身ほどあった差を急追して際どく逆転。大外からはアイスバス(2番人気タイ)が追い込んで2着に届き、さらに0.1馬身間隔でカスカディアン、ミスターブライトサイドの順に決着した。

 スーパーストームは今回がG1初制覇。3走前の9月4日にG2ジョンFフィーハンステークスを勝ってコックスプレートの優先出走権を獲得するも、次戦のG1アンダーウッドステークス(1800m)で3着に敗れ、さらなる距離延長を自重する陣営の判断が功を奏した。

 この日、スーパーストームのD.オリヴァー騎手は同舞台の牝馬G1エンパイアローズステークスも勝負強く制しており、同日付けの豪競馬メディア『racing.com』は「彼は化け物だ。今日みたいな彼の2勝はなかなか見られるものではない」「もう若くはないのにずっと変わらない」と感嘆するD.オブライエン調教師のコメントを紹介している。