ドバイオナーのハガス師、香港Cで敗れるも今後の海外遠征に収穫

2021年12月15日 10:08

 香港カップでは4着に敗れたものの、レース終盤に目を見張る追い上げを披露したドバイオナー。その内容を見たW.ハガス調教師は今後の世界進出へ自信を深めたようだ。

 T.マーカンド騎手が騎乗したドバイオナーは香港Cでラヴズオンリーユーから1馬身1/4差でゴールを迎えたが、馬群に捕まり続けて最後の1ハロンまで十分なスペースを得られなかった。しかし、ハガス師にとってはいくつかの疑問への答えとなった。

「彼はよく頑張ったよ──凄くいいレースをした。レース後の状態も良さそうだ。今朝(13日)は速足で運動したし、我々は今のところ満足している」と、香港Cを総括するハガス師。「それ故に彼の可能性は無限だと思う。彼は速い馬場に対応できるところを見せてくれた。それは国際的なレースで戦うために重要だからね。つまり彼は雨が降っても降らなくても対応できるという意味さ」と手応えを得た様子。

 アデイブで豪G1クイーンエリザベスステークスを制しているハガス師は、(英国より)大幅に賞金の高い海外のトップレベルで成功を収めており、このプライドオブドバイ産駒にも「次戦をどうするか見当はつけていないけど、選択肢は非常に多い」と海外ツアーをさせることに気持ちが傾いているようだ。

「彼を英国で使っていくか、ドバイシーマクラシックを含むあらゆる類の世界的なレースに連れていくか決めなければならなくなった」「4月に香港のクイーンエリザベス2世カップに連れ帰ることもあり得る」「香港の大レースは賞金が凄く高いし、それはセン馬の彼にとって大事なことで議論の余地はない。だから彼は賞金を求めなければならないのさ」と打ち明けている。