NZダービー、伏兵アステリックスが単勝1.3倍の大本命を破る波乱

2022年03月09日 12:30

 G1ニュージーランドダービー(3歳、芝2400m)が現地5日にエラズリー競馬場で12頭により争われ、後方から馬群の外を進出したアステリックス(8番人気タイ)が、前哨戦圧勝で単勝1.3倍の圧倒的人気を集めたラクリックを1.5馬身抑える番狂わせを演じた。

 アステリックスはスタート直後に躓き後方からの追走。対照的にラクリックはゲートを決めて好位の内に収まる絶好の序盤だったが、中間点から他馬が動くと前が壁になって中団まで下がった。ラクリックは最終コーナーで馬群の外へ持ち出されたが、スムーズに加速したアステリックスに先んじられ、直線の追い上げも及ばなかった。さらに0.5馬身差の3着には勝ち馬の前方から先に動いた7番人気のリーガルライオンが続いている。

 アステリックスはタヴィストック(その父モンジュー)産駒のセン馬で、オーストラリアンダービー馬シャムロッカー、G1オークランドカップ勝ちのロックディーヴァらを擁すファミリーの出身。年明けの112日から1400m1600mでデビュー2連敗し、3戦目の前走で2100mに延長して初勝利を挙げたばかりだった。

 なお、同馬を共同管理するL.オサリヴァン&A.スコット調教師は、昨年のロケットスペードに続きNZダービー連覇。オサリヴァン師はダービー2勝目、スコット師は4勝目としている。