米競馬メディアのKYダービー企画はエピセンターを筆頭評価

2022年05月04日 11:10

 米競馬メディア『bloodhorse.com』のB.キング記者がケンタッキーダービーの注目馬12頭を取り上げ、寸評を加える週間ランキング「Derby Dozen」の最新号が現地3日に更新。エピセンターが1位、日本のクラウンプライドは11位に評価されている。

・順位と寸評

1位 エピセンター

 3番ゲートを引いたが問題はなさそうだ。内の2頭にはスピードがなく、彼が無難にゲートを決めればJ.ロザリオ騎手により前の位置を確保できる。その後にロザリオは外の、恐らくサマーイズトゥモローやメッシエーのプレッシャーを測り、指示を出すかルイジアナダービー勝者のペースに任せていくかを判断することになるだろう。

2位 ゼンダン

 KYダービーを目指す多くの有力馬より調教で速い時計を出していないものの、朝の稽古では注目を集めてきた。彼は力み過ぎることなく攻馬手をグイグイと引っ張り、はち切れんばかりに見えた。ブルーグラスステークスの勝ちっぷりと合わせ、かなりアピールしている。エピセンターの後塵を拝した時はゲートの出が今ひとつだった。出遅れはKYダービーで後方に追いやられる元となる。

3位 サイバーナイフ

 マンダルーンはエッセンシャルクオリティさえも上回り、昨年のKYダービー前にはB.コックス調教師のベストホースだった。そして彼は2位入線し、メディーナスピリットの薬物陽性により1着へ繰り上がった。同様にサイバーナイフは彼の下準備を通じてゾゾス、トーニーポートとともにコックス師の最強トリオを成すに至った。彼がモノにしたアーカンソーダービーはG1の標準より軽い相手関係と思われるが、良化していないとしても、戦う準備はできているように見える。

4位 メッシエー

 4月29日にサンタアニタパーク競馬場で6ハロンから1分11秒6を叩き出した。前日に3/4マイル(6ハロン)1分12秒8をマークしたテイバと比較して、T.ヤクティーン調教師の管理馬2頭ではより速かった。上位の3頭とはまだドッグファイトの経験がないため下位に落としたものの、彼のスピードやパフォーマンスの数値には他の有力馬と比較して気をひかれるものがある。彼は直近3戦1勝で、ロバートB.ルイスステークスは楽勝したが、他の2戦とも2ターン(1周)で2着に屈した。

5位 ホワイトアバリオ

 フロリダダービーは前哨戦で最多24頭のKYダービー馬を輩出しているにもかかわらず、多くの人が今年の勝者であるホワイトアバリオの価値を割り引いている。ハンデキャッパーたちが口々にしていたテーマは、今年のフロリダ地区の3歳世代は平均的で、他の地区ほど速くはないということ。この芦毛馬は真面目で、自在性のあるスタイルにより自身を好位に置くことができる。さらに、調教を中断しながらもフロリダダービーとホーリーブルステークスを勝ったことは称賛に値する。

6位 シンプリフィケーション

 フロリダダービーでは序盤にクラシックコーズウェイとパパキャップの3頭で激しくやり合い、この馬は両馬の間のチャレンジングな位置にいた。そうした後で3着を確保したシンプリフィケーションはよく走っている。KYダービーは13番枠を引いたが、彼の関係者たちは追い上げて勝ったファウンテンオブユースステークスの再現を期して、後方からレースをするかもしれない。