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米G1ブルーグラスS、ゼンダンが最後方から末脚炸裂

2022年04月10日 13:47

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 米キーンランド競馬場で現地9日、今年からG1に再昇格したブルーグラスステークス(3歳、ダート9ハロン)が行われ、中間点を最後方で通過した2番人気のゼンダンが先行する2頭をまとめて差し切り快勝した。

 レースは3番人気のエマニュエルを先頭に11頭が前後7馬身ほどの一団で中間点を通過。第3コーナーからペースが上がるとゼンダンは馬群の中を進出した。1番人気のスマイルハッピーは先頭から約2馬身の3番手から直線入口で先頭に馬体を併せたが、そこへゼンダンが強襲。直線半ばを過ぎてまとめて差し切り、2着のスマイルハッピーに2馬身1/2差、3着のエマニュエルにはさらに3馬身3/4差をつけてゴールを駆け抜けた。

 ゼンダンはC.ブラウン調教師が管理するアップスタート(その父フラッター)産駒で重賞初制覇。昨年10月にベルモントパーク競馬場のダート6ハロンでデビュー勝ちを飾り、2戦目のG2レムゼンステークスで2着、3戦目の前走はG2リズンスターステークスで3着に敗れていた。

 ブルーグラスSはケンタッキーダービーの前哨戦として重視されてきたものの、2017年にG2へ格下げされるなど活躍馬を輩出できていなかった。しかし、降格後の2018年にゼンダンと同じブラウン厩舎のグッドマジックがKYダービーで2着、2021年にはエッセンシャルクオリティがベルモントステークスを制すなど優勝馬が三冠戦線で活躍。今年からG1に返り咲いた。