英ダービーデーにエリザベス女王の在位70年式典、名手たちが勝負服姿で集合

2022年06月05日 13:31

 英女王エリザベス2世の在位70年を祝う「プラチナジュビリーセントラルウィークエンド」(6月2日~5日)の一環として開催された英ダービーだが、女王陛下の臨場は実現しなかった。しかし、予定されていた式典は長女のアン王女を迎えて実施。エリザベス女王の所有馬に騎乗経験のある名手たちが、紫の勝負服を身にまとって一堂に会した。

 式典にはL.デットーリやH.ドイル、T.マーカンド、K.ファロン、J.ムルタ、M.ドワイヤー、B.ジェラティ、A.マッコイら平地と障害の双方から、すでに引退した名手や現役の騎手40人が集い、コース上でアン王女ら王室関係者を歓迎。その前には勝ち馬表彰式場の階段で記念撮影が行われ、女王陛下の勝負服で埋め尽くされる壮観な光景がダービーデーに彩りを添えた。

「光栄なこと」と感激するデットーリ騎手は「見習い時代の30年前の気分だよ! 何とも言えない雰囲気だった」「我々が階段に会すのはユニークなことで、素晴らしい景色だったし、写真は自宅の壁に飾るとするよ」と喜びを表現。

 英ダービー通算3勝で1980年代には女王陛下の主戦として活躍し、米ケンタッキー州から駆けつけたS.コーセン氏は「プラチナムジュビリーの式典に招待されて光栄だ」「招待を受けてからずっと楽しみにしていたんだ」「偉大なジョッキーたちとここにいられるのは気分が高揚するよ。女王陛下の馬に乗るのはいつだって名誉なことだったし、こうしてお祝いできるのは素晴らしいね」「彼女が来られないのは残念だけど、きっとテレビでご覧になっているだろうし、我々もお祝いの気持ちを贈るよ」とコメントした。

 また、W.カーソン氏も「何年も前の時のように、こうして袖を通せることは光栄だ」「40人の騎手が彼女の勝負服をまとう光景には目が釘付けになるね」「私にとってのハイライトを挙げるなら簡単さ。シルバージュビリーの1977年にオークスでダンファームリンに乗り、そして我々は勝った。おとぎ話が現実になったんだ」と女王陛下の所有馬で成し遂げたクラシック制覇を振り返っている。