堅実派のチンディット、英G2サマーマイルSで久々の重賞制覇

2022年07月10日 09:46

 現地9日、英アスコット競馬場でG2サマーマイルステークス(4歳以上、芝8ハロン)が行われ、5頭を率いて逃げる2番人気のチンディットが背後でマークする1番人気ムタサーベクに直線半ばで捕まるも、差し返して勝利を手にした(アタマ差)。

 チンディットは昨年4月のG3グリーナムステークス以来となる3度目の重賞制覇。グリーナムS後は英2000ギニーなどマイルG1で3戦連続の5着と堅実に活躍する一方、今季初戦のリステッドまで白星に無縁だった。最近2戦はロッキンジステークス(3着)、クイーンアンステークス(4着)と再びマイルG1に挑み、いずれもバーイードの前に完敗が続いていた。

 チンディットのオーナーは「私はG1を勝ったことがない。バーイードがどこへ行くか分かるなら、この馬が一番になれるかもしれないのに」と冗談めかしつつ「グッドウッドに登録してあるし戦ってみせるさ。彼から逃げたりはしない」とサセックスステークスで三たび相まみえることを宣言。一方、主戦のP.ドッブス騎手は10ハロンへの延長も可能との手応えを明かしている。