アイウィッシュアイウィンが豪G1TJスミスSで殿一気、ネイチャーストリップは4連覇ならず

2023年04月02日 10:20

 豪G1TJスミスステークス(芝1200m)がランドウィック競馬場で現地1日に行われ、最後方の13番手で中間点を通過した6番人気のアイウィッシュアイウィンが、直線で大外一気の追い込みを決めて快勝した。

 レースは4連覇を狙う1番人気のネイチャーストリップが、序盤の2番手から400m付近でハナを奪い、直線早々に後続を突き放して逃げ込みを図る。それに中団の内ラチ沿いから早め進出のモーリス産駒マズ(4番人気タイ)が追いすがり、中団馬群の中からギガキック(2番人気タイ)も追撃。残り200mから3頭の差が凝縮しはじめた所に大外からアイウィッシュアイウィンが襲い掛かり、最後の100mで一気に飲み込んだ。

 勝ち馬に馬体を併せにいったギガキックが0.58馬身差の2着、さらに0.81馬身差でマズが3着に上がり、ネイチャーストリップは勝ち馬の勢いと入れ替わるように力尽きて4着に敗れた。

 アイウィッシュアイウィンはP.ムーディー調教師が管理するサヴァビール産駒の4歳セン馬で今回が重賞初制覇だが、昨年10月には賞金総額1000万豪ドルのゴールデンイーグルを勝っている。その後の2戦もブラックキャビアライトニング2着、ニューマーケットハンデキャップ3着とG1でそん色ない実力を披露していた。

 ムーディー師とL.ノレン騎手のコンビは、ブラックキャビアを擁してTJスミスSを2勝するなど2007年以降にG1レースを33勝していたが、今回はモーメントオブチェンジで制した2014年のフューチュリティステークス以来となるトップレベルのレースでの勝利と豪競馬メディア『racing.com』が報じている。