豪ダービー馬エクスプローシブジャック、G1シドニーCで約2年ぶりの復活勝利

2023年04月09日 07:23

 豪ランドウィック競馬場で現地8日に行われたG1シドニーカップ(3歳以上、芝3200m)は、中団馬群の中からレースを進めた10番人気のエクスプローシブジャックが直線で馬場の中央に持ち出され、好位から抜け出す構えの最低18番人気トゥルーマーベルを豪快に差し切った(0.83馬身差)。

 昨年のこのレースを逃げ切ったナイツオーダー(8番人気タイ)がさらに1.23馬身差の3着に逃げ粘り、1番人気のクリーブランドは16着、メルボルンカップの覇者で3番人気のゴールドトリップも15着に沈む波乱の決着となった。

 C.マー&D.ユースタス調教師が管理するジャッカルベリー産駒のエクスプローシブジャックは、2021年5月のサウスオーストラリアンダービー以来となる3度目のG1制覇。当時はSAダービーと前後してG1オーストラリアンダービーやリステッドのタスマニアンダービー勝ち、G1クイーンズランドダービーでも3着と将来を嘱望された。

 しかし、半年後のメルボルンカップで提靱帯を負傷するなど今年1月まで1年2か月余りの休養を強いられ、これが復帰5戦目でSAダービー以来の白星となった。

 マー&ユースタス師はゴールドトリップで制したメルボルンCと合わせ、豪州の長距離G1を異なる管理馬で春秋制覇。見習い騎手のD.ギボンズはキャリア初のG1勝ちとなった。