今年も英ダービーへ向けて多くの有力馬を擁しているA.オブライエン厩舎だが、エース格はやはりディープインパクト産駒のオーギュストロダンだ。

　2歳時に英G1フューチュリティリティトロフィーを勝ち、今年初戦のG1英2000ギニーでも1番人気に推されていたオーギュストロダンだがレースでは後方のポケットに入ってしまい、見せ場なく12着に大敗した。

　英競馬メディア『At The Races』によると、オブライエン調教師は「中距離馬である彼にとって、ギニーではあらゆることがうまく運ばなければならないとは承知していた」「明らかにそうはならなかったし、結果は歴史が示すとおり。それでも彼がいい状態で戻ってきたのは朗報だった」と前走についてコメント。

　そのうえで「英ダービーは当初からのプランなので楽しみにしている」「他にも出走する馬はいるが、間違いなくオーギュストロダンがメインになるだろう」と続けた。

　英G2ダンテステークスで3着だったハーツクライ産駒コンティニュアスについては、今年初戦をひと叩きしての大きな上積みが期待できるとしつつも、「（英ダービーが行われる）エプソムの馬場は彼にとっては速すぎるかもしれない。アスコットやカラ向きの馬かも」と語り、英ダービーには出さない可能性を示唆した。

　またディーステークス勝ち馬サンアントニオとチェスターヴァーズ2着のアデレードリバーの両馬は仏ダービーに回す意向を示している。