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前哨戦で落馬のシャルディーンが英2000ギニーを完勝、ディープ産駒オーギュストロダンは惨敗

2023年05月07日 06:55

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 英クラシック第1弾の2000ギニー(3歳牡馬、芝8ハロン)が現地6日にニューマーケット競馬場で行われ、L.デットーリ騎乗の2番人気シャルディーンが残り1ハロンから抜け出すと、2着の13番人気ハイロイヤルに1馬身3/4差をつけて完勝した。

 内ラチに近い3番枠のシャルディーンは、発馬を決めると隣の4番枠から先導役に名乗りを挙げたハイロイヤルについていき、1馬身圏内をキープしながら徐々に馬場の中央へ。残り2ハロンで突き放しにかかるハイロイヤルが外ラチの方へもたれるのとは対照的に、シャルディーンは力強く直進して押し切った。ハイロイヤルから1/2馬身差の3着には11番枠の5番人気ロイヤルスコッツマンが続いている。

 1番人気に推されたディープインパクト産駒のオーギュストロダンはゲートの出が遅く、道中は内のロイヤルスコッツマンと並んで後方からの追走。僚馬リトルビッグベア(3番人気)の背後で機をうかがうも、外から寄せてきたチャーリンに動きを封じられる格好になり、終盤の勝負所でもほとんど反応できないまま12着に大敗した。リトルビッグベアも最下位の14着に沈んでいる。

 A.ボールディング調教師が管理するフランケル産駒のシャルディーンは、昨年10月のデューハーストステークスに続く2度目のG1制覇。それ以来の3歳初戦となった前走のG3グリーナムステークスでは、スタート直後にデットーリ騎手が落馬して競走を中止していた。

 また、今季限りでの引退を表明しているデットーリ騎手は、現役最後の2000ギニーで通算4勝目。『attheraces.com』をはじめ英競馬メディアは「こんなことが起こるなんて本当に信じられない。地元の観衆の前で最後の(2000)ギニーなんだよ」「クラシックを勝つのは難しい。最後のシーズンにクラシックで締めくくれるなんて夢にしてもでき過ぎさ」と喜ぶデットーリ騎手のコメントを報じている。

 なお、ボールディング師は2020年のカメコに続く2度目の英2000ギニー制覇。シャルディーンを所有するジャドモントは、その父フランケルによる2011年以来の勝利となった。