10番人気のポプトロニック、G1英チャンピオンズフィリーズ&メアズSを逃げ切り

2023年10月22日 13:45

 アスコット競馬場で現地21日に行われたG1英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークス(3歳以上牝馬、芝11ハロン133ヤード)は、10番人気のポプトロニックが終始1馬身から2馬身のリードで逃げ、4番人気ブルーストッキングの追い上げをクビ差しのぎ切った。

 今年の英チャンピオンズフィリーズ&メアズSは大雨の影響でメーントラックから内回りコースに変更され、距離が本来から78ヤード短縮。ゲートも外ラチに寄せられての施行となったが、ポプトロニックは外めの10番枠から勢いよく坂を駆け下り、先頭で主導権をわたさず直線に入った。

 ポプトロニックが好位勢を残り2ハロンから突き放すと、代わって中団追走の1番人気ジャッキーオー、その後ろにいたブルーストッキングが馬体を併せるようにして追撃。ポプトロニックが一完歩ずつ詰め寄る両馬を振り切り、ジャッキーオーはブルーストッキングにクビ差の3着でゴールした。

 ポプトロニックはK.バーク調教師が管理するナサニエル産駒の4歳馬でG1初制覇。重賞は7月のG2ランカシャーオークスに続く通算3勝目とした。英競馬メディア『attheraces.com』は、S.ジェームス騎手の「彼女は跳びが綺麗で柔らかめの馬場は合わないけど全力疾走してくれた。今日はゲートの出が良くて、先頭には行きたくなかったが、タイミング良くひと息入れられたんだ。誰も迫ってこないからチャンスがあるのではないかと思った。彼女はタフだからね」というコメントを紹介している。