米三冠馬ジャスティファイの薬物問題に進展、失格処分を裁判所が命令
2023年12月02日 13:00
2018年に無敗で米三冠馬となったジャスティファイの薬物疑惑に関する法廷闘争において、カリフォルニア州の裁判所は現地1日、問題とされていたG1サンタアニタダービーについてジャスティファイを失格処分にすべきだとスチュワードに命じた。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。
訴えを起こしていたのはサンタアニタダービーでジャスティファイの2着だったボルトドーロを管理していたM.ルイース調教師の陣営。ジャスティファイはサンタアニタダービー後の検査で禁止薬物であるスコポラミンに陽性反応を示したが、カリフォルニア州競馬委員会(CHRB)は密室での会議でこの検出結果は環境汚染によるものだとして薬物違反とはみなさないことを決定したと、ジャスティファイ引退後の2019年に米紙ニューヨーク・タイムズが報じていた。
その後、CHRBはレース結果を変更しないことを決めてこの問題は終了したとルイース師に通知したが、同師は法廷闘争を続行。今後は今回の判断を基に正式な判決が下されることになるという。