イクイノックスが日本歴代最高のレーティング135、ロンジンWBRRで2023年の世界一に

2024年01月24日 11:20

 2023ロンジンワールドレーシングアワードが現地23日に英国・ロンドンのサヴォイホテルで催され、日本のイクイノックスがレーティング135(Rtg)でワールドベストレースホースランキングの世界一に輝くと同時に、エルコンドルパサーのRtg134を更新して日本調教馬の歴代最高に躍り出た。

 2023年のイクイノックスは初戦のドバイシーマクラシックを圧勝してRtg129の評価を受けると、ジャパンカップの勝利によりRtg133(暫定値)へと上積み。その後、ジャパンCで下した馬たちが有馬記念でも上位を独占したことで正式にRtg135へ上方修正された。

 イクイノックス以外ではドウデュースとタイトルホルダーがRtg124でアイルランドのパディントン、米ダート路線で最高値のホワイトアバリオ、コディーズウィッシュと並び10傑入り。日本のダートではウシュバテソーロのRtg122が最高(全体19位タイ)だった。牝馬ではリバティアイランドがRtg121で全体24位タイながら、英国のエミリーアップジョンとともに最高の評価を受けている。

 また、上位4頭の平均値によって算出されるレースレーティングでもジャパンCがRtg126.75を記録して「ロンジン・ワールドベストホースレース」を受賞。日本のレースとして初の世界一に輝き、「世界に通用する強い馬作り」というレース創設時の理念を結実させた。同2位もイクイノックスが制したドバイシーマクラシックでRtg126.50、3位の凱旋門賞(124.75)、4位のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(124.50)まで2400m(12ハロン)路線のレースが上位を占めている。

 なお、宝塚記念がRtg124.25で5位、天皇賞(秋)はRtg123.50で6位タイとイクイノックスの勝ったレースが高く評価され、有馬記念もRtg123.00で8位。10傑のうち4レースを日本のレースが占めたほか、天皇賞(秋)はアイリッシュチャンピオンステークスと並び中距離区分で世界最高に位置している。