英G3ジャージーS、ハーテムがフランケルの半弟キックリとの接戦を制す

2024年06月23日 08:07

 英G3ジャージーステークス(3歳、芝7ハロン)が現地22日にロイヤルアスコット開催の最後の重賞として行われ、2番人気のハーテムが残り2ハロンで先頭に立つと、直後から食い下がるキックリ(6番人気タイ)を短アタマ差抑え込んだ。

 レースは19頭が馬場の中央で密集。ハーテムは逃げ馬の直後で馬群の中を追走し、その後ろでマークするようにキックリが続く。ハーテムは残り2ハロンで開いたスペースから労せず先頭に立ち、一時は2馬身ほどのリード。それをキックリがしぶとく追い上げてゴールでは頭の上げ下げとなり、ハーテムが辛くもしのぎ切った。

 さらに1馬身差の3着にシカゴクリティック(12番人気タイ)が続き、1番人気のリバータイバーはハーテムと並ぶ位置を進むも8着に終わった。

 R.ハノン調教師が管理するハーテムはフェニックスオブスペイン(父ロペデヴェガ)産駒の牡馬で、4月のG3クレイヴンステークスに続く3度目の重賞制覇。その後は英2000ギニー(3着)と愛2000ギニー(2着)で一歩及ばず、ここから相手関係を落として仕切り直しとなっていた。

 なお、2着のキックリはジャドモントの生産・所有によるフランケルの半弟で、父がガリレオからキングマンに変わった良血馬。昨年11月のデビュー戦2着から5か月後の今年4月に2戦目で勝ち上がり、5月23日の前走はリステッドで2着だった。