BCフィリー&メアターフに登録ゼロのブラウン師、毎年変わる距離に恨み節

2024年10月25日 11:43

 今年の米ブリーダーズカップは11月1日から2日にかけてデルマー競馬場で開催されるが、予備登録時点で目を引いたのが、BCフィリー&メアターフを通算4勝しているC.ブラウン調教師が今年は同レースに1頭もエントリーしなかったことだ。

 BCフィリー&メアターフはブリーダーズカップの中でも特異なレースで、開催地ごとに距離が変わるのが大きな特徴。2年前はキーンランド競馬場での芝9.5ハロン、昨年はサンタアニタパーク競馬場での芝10ハロン、そして今年はデルマー競馬場での芝11ハロンで行われる。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ブラウン調教師は「あの距離(11ハロン)で勝てると思える馬がいなかった」とコメント。もし9ハロン戦だったら実力が十分でない馬たちであってもレースには出していただろうと語った。

 ブリーダーズカップ広報担当のC.クロスビー氏は「レースの距離については、各競馬場の形状を考慮しながら主催競馬場と共同で考慮している」とし、「2017年のデルマー開催では9ハロンで行われたが、関係者の意見を受けて2021年の開催では最初のコーナーに入る前に出走馬が落ち着く機会を与えるためにスタートを後方に下げて距離を延長した」と説明している。