【BCジュベナイルF】「アメリカンビキニが牡馬ならケンタッキーダービー」米紙コラムで絶賛

2024年10月27日 14:05

 米国のブラッドホース電子版に24日、「日本のブリーダーズカップ2歳戦出走馬を分析」というコラムが掲載され、筆者のキーラー・ジョンソン氏が「日本はブリーダーズカップの2歳戦でまだ成功を収めていない。しかし、今年は状況が変わるかもしれない。日本の2歳馬が素晴らしい才能を発揮するからだ」と絶賛している。

 コラムでは出走予定の2歳馬6頭を1頭ずつ紹介。まず最初に、BCジュベナイルターフスプリント(G1、芝1000メートル、11月1日=デルマー)へ出走するエコロジーク(牡、森秀)について、カンナSをレコードで勝っており、「将来が期待できる特別な若駒であることは明らかだ。全馬を出し抜いても驚かないように」と期待を寄せた。

 続いて、2歳女王を決めるBCジュベナイルフィリーズ(G1、ダート1700メートル、同)の2頭を紹介。アメリカンビキニ(牝、斉藤崇)については「彼女が牡馬だったら、2025年のケンタッキーダービー候補として大いに宣伝するだろう。これまでに彼女が示してきた才能はそれだけのものだ」とべた褒め。今年の米国の出走予定馬には指数的(米国で有名なベイヤースピード指数)に抜きんでた馬がいないことを指摘し、「ジュベナイルフィリーズのトロフィーを奪うのには最適の年にやってきた可能性がある」と勝機を伝えている。

 もう1頭のオトメナシャチョウ(牝、森秀)については「アメリカンビキニが勝った小倉の未勝利戦で7馬身差をつけられているからと過小評価は禁物」とし、「上位3頭に入ることは不可能ではない」と評価している。

 牡馬の2歳王者を決めるBCジュベナイル(G1、ダート1700メートル、同)の2頭には慎重なジャッジ。エコロアゼル(牡、森秀)は「ここで強豪に挑むにはもう少し成長が必要かも」、シンビリーブ(牡、同)は「新馬戦から成長している可能性があるので、ロングショット(穴馬)として見逃さないで」と表現。

 最後に、BCジュベナイルターフ(G1、芝1600メートル、同)のサトノカルナバル(牡、堀)については「いつも手ごわいヨーロッパの強豪のどう戦うのかを予測するのは難しいですが、間違いなく将来有望な牡馬」と語り、「血統から距離延長は問題ないし、海外初出走なので、それがオッズに反映されるかも」と伏兵評価にとどめている。

※BCの2歳戦は日本での馬券発売は行われない。

出典:日刊スポーツ