現地1日、米デルマー競馬場でG1ブリーダーズカップジュベナイル（2歳、ダート8.5ハロン）が行われ、武豊騎乗の日本馬シンビリーブは最下位の10着、菅原明良騎乗のエコロアゼルも8着に終わった。

　レースは1番人気のイーストアベニューがスタートで躓いて出遅れる波乱の展開。シンビリーブもスタートは今ひとつで後方からとなり、エコロアゼルは4番手付近の好位につける。

　ハナを切ったシチズンブルは2番手のゲーミングらを引きつけながら逃げ、第3コーナー付近ではエコロアゼルとシンビリーブも外から上がっていく構えを見せたが、最終コーナーを迎える前に失速。直線ではシチズンブルがゲーミングを振り切って独走し、最後は1馬身半差の完勝だった。

　2着はゲーミングが確保。さらに3馬身1/4差の3着には欧州調教馬ヒルロードが入った。米G1ブリーダーズフューチュリティ勝ち馬のイーストアベニューは出遅れを挽回できず9着に沈んだ。

　シチズンブルはB.バファート厩舎のイントゥミスチーフ産駒。デビュー勝ち後のG1デルマーフューチュリティは3着に敗れたが、前走のアメリカンファラオステークスでG1初制覇。にもかかわらず今回は伏兵扱いだったものの、見事にバファート厩舎へBCジュベナイル6勝目をもたらした。