2000ギニー前哨戦の英G3グリーナムSはジョンクウィルが勝利、母系に名馬フランケル
2025年04月14日 14:40
現地12日、2000ギニー路線の前哨戦にあたるG3グリーナムステークス(3歳牡馬・セン馬、芝7ハロン)が英ニューベリー競馬場で行われ、O.マーフィー騎乗のジョンクウィルが勝利した。
直線コースで2つに分かれた馬群の片方で2番手につけたジョンクウィルは、馬群合流後も先頭に立つラシャバーをマークして追走。残り2ハロンを切ったあたりで並びかけると同1ハロン過ぎで差し切り、最後は1馬身半差の勝利を収めた。
ロペデヴェガ産駒のジョンクウィルは2歳時にM.スタウト厩舎でデビューして2戦1勝。3歳初戦の今回からA.ボールディング厩舎の管理馬として走り、重賞初挑戦での初制覇となった。近親は目立たないが、3代母カインドは無敗の名馬にして名種牡馬フランケルの母として知られる。
競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によるとボールディング調教師は英2000ギニーないし仏2000ギニーに向かうことを示唆し、「来週のトライアルの結果を見守る」と語った。
グリーナムSは2011年に勝ったフランケルが次走で英2000ギニーを制覇。近年の勝ち馬からはクラシックホースが出ていないが、19年のモハーザーは古馬になって英G1サセックスステークスを制し、22年のパーフェクトパワーは短距離の英G1コモンウェルスカップを勝利。23年のアイザックシェルビーは仏2000ギニーで2着に入り、同年に本命視されながら落馬競走中止したシャルディーンは英2000ギニーを制している。