ミスティックダンがKYダービー以来の白星、久々のG1制覇に前進

2025年06月02日 13:30

 現地31日、米チャーチルダウンズ競馬場でG3ブレイムステークス(ダート9ハロン)が行われ、ミスティックダンが昨年のケンタッキーダービー以来の勝利を手にした。

 内の4番手で流れに乗ったミスティックダンは、最終コーナーでB.ヘルナンデスJr.騎手がラチ沿いを突く好騎乗を見せて一気に先頭に。直線でもリードを保ち、最後は2着のアンティクアリアンを1馬身1/4差で退けた。

 K.マクピーク厩舎のミスティックダンはゴールデンセンツ産駒の4歳馬。昨年5月のケンタッキーダービーを制した後は勝ち星から遠ざかっていたが、今年初戦だった5月3日の一般戦では実績馬サウジクラウンの2着だったとはいえ復調気配を見せており、その手ごたえどおりに久々の白星を手にした。

 ケンタッキーダービー馬が古馬になって重賞を勝ったのは、後に繰り上がり優勝となった2021年の勝ち馬マンダルーンを除けば2014年の勝ち馬カリフォルニアクローム以来。古馬G1勝ちもそのカリフォルニアクローム以降はなく、ミスティックダンは今月末のスティーブンフォスターステークスでそのジンクスに挑むことになる。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、マクピーク調教師は「3歳時よりも確実に体格もパワーも大きくなっている」と成長を認め、今回と同じ距離とコースのスティーブンフォスターS挑戦は「非常に論理的なステップだ」と前向きな姿勢を見せている。