英国のモルヴェーノがG2伊ダービーを快勝、初制覇のM.ボッティ師は故郷に錦
2025年06月04日 13:35
現地2日、G2伊ダービー(3歳、セン馬不可、芝2200m)がカパンネッレ競馬場で18頭により争われ、英国から遠征したモルヴェーノが後方3番手で中間点を通過すると、直線では馬群の中から末脚を炸裂させてゴール前の混戦を制した。
アタマ差の2着に3番手追走のクレイジースピリットが粘り込み、さらに1馬身1/4差の3着争いをラオスーが制した。
モルヴェーノはM.ボッティ調教師が管理するアルマンゾル産駒の牡馬で、これが重賞初挑戦。昨年10月のデビューから今年4月までオールウェザーで7戦し、12月の3戦目から2月の5戦目まで3連勝していたが、芝は5月2日の前走でハンデ戦(2着)の経験しかなかった。
イタリアの競馬一家で育ったマルコ・ボッティ師は、父のアルドゥイーノ師や兄のステファノ師ら一族で伊ダービーを計10勝以上しているが、自身は初制覇で故郷に錦を飾る形に。それだけでなく、今年はステファノ師や従兄弟のエンド師と合わせて上位4着までをボッティ家で独占する結果となった。
英競馬メディア『racingpost.com』は「イタリア人として伊ダービーを勝つことはアメージングだ」「彼がゴールしたらすぐ兄にゴメンと言ったけど、彼はこのレースを何勝かしているしね」というマルコ師の喜びの声を報じている。