エクセレントトゥルースがダイアナSでG1初制覇、ブラウン師は直近10年で9勝目
2025年07月13日 14:59
米G1ダイアナステークス(4歳以上、芝9ハロン)がサラトガ競馬場で現地12日に行われ、2番手追走の2番人気エクセレントトゥルースが直後でマークする1番人気シーフィールズプリティーとの叩き合いを差し返して制した(アタマ差)。
エクセレントトゥルースとシーフィールズプリティーはそれぞれ好発からすんなりと位置を確保し、先頭から1馬身間隔で中間点を通過。馬体を並べながら回った最終コーナーから直線入口では外のシーフィールズプリティーが体半分ほど前に出るも、そこからエクセレントトゥルースが巻き返しに出て逆転した。
さらに4馬身1/2差と開いた3着争いは、4番手追走の3番人気ダイナミックプライシングが逃げ粘る4番人気ショワジャを捕らえた(ハナ差)。
エクセレントトゥルースはC.ブラウン調教師が管理するコタイグローリー(父エクシードアンドエクセル)産駒の5歳馬で、2022年にフランスのM.デルシェア・サンチェズ厩舎からデビュー。2023年のG3プシケ賞勝ちの他に昨年はG1ロートシルト賞での2着があり、その後にセールで売却されてアメリカに移籍した。4月の初戦からジェニーワイリーステークス、ジャストアゲームステークスと2着を続け、3戦目の今回で待望のG1初制覇としている。
ブラウン師はダイアナSを4連覇で通算10勝目、直近10年で2021年を除き9勝と支配的な戦績をさらに強固なものとした。ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトは「たくさんの異なる馬で成し遂げたことに意味がある」「フランケル、彼の名前を何度も口にしているが、こんな日には彼のことを考える。彼が2勝しかできなかったとは信じられないレースで、彼はいつも意識していた。芝の牝馬はまさに彼の得意分野だったし、私はたくさんのことを教わった。我々が用いているのは彼のシステムだから、その面が大きく、彼の遺産は生き続けている」と、かつて師事したR.フランケル調教師に感謝するブラウン師のコメントを紹介している。